AYA OHTSUTA
お知らせ 2023
ピアニスト大蔦あやのホームページにようこそ。
ドイツでの音楽留学を終了し、日本にて音楽活動を始めるにあたり、ホームページを開設することにしました。演奏会やレッスンのことなどを自分なりのペースで発信していければと思います。
マイペースな更新になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
1月14日 2023
あけましておめでとうございます。毎朝凍てつく寒さの信州ですが、この時期は空気が澄み渡り、雪を纏った山々がとても美しいです。今年も早朝の夜も明けないうちに初詣に行ったのですが、夜に溶け込む神社が煌々と明かりに照らされていて、境内に入ることをためらうほどに美しい光景でした。
今年も目の前にある一つ一つの演奏会を大切に、また聴きに来てくださる皆様にお会いできることを心待ちにしながら練習を重ねたいと思います。
信州といえばおやきなのですが、私も大人になってからその美味しさを改めて知りました。様々なおやきを食べてきたのですが、最近はいろは堂のおやきを贔屓しています。おやきは皮が蒸してあることが多いのですが、いろは堂のおやきは軽く揚げてあるので、まずレンジで蒸かしてオーブンでさっと焼くと表面がからっと香ばしく中がふかふかでとてもおいしいです。中身は沢山の野菜が香ばしい味噌で味付けられた野菜と、信州の味噌を使ったねぎ味噌が特に好きです。
寒さはまだまだ続きますが、どうぞ温かくしてお過ごしください。
2月19日
朝夕はまだまだ寒い日が続いていますが、日差しが少しずつぽかぽかとしてきた信州です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は一月の終わりから一か月間だけオルガン講習に参加しております。松本市音楽文化ホール主催で行われている、初めてオルガンというものです。ドイツに留学していた頃、一緒に勉強していた仲間たちはピアノを勉強しながら、オルガンを勉強したり、フォルテピアノを学んだりしていました。私は、ピアノで精一杯だったので、声をかけていただいたにもかかわらず、そちらは触れることもしませんでした。今振り返ればもっと色々な楽器に触れておけばよかったと、貴重な機会をみすみす逃してしまったことを日本に帰ってきて痛感しました。
ピアノは学んできていますが、オルガンは初めてです。ですが、鍵盤楽器なのでそこまでの差はないのではないかと甘く考えていましたが、全く違いました。タッチから、音の発音から全く違います。私が弾くとなんとも不器用な弾き方、響き方ですが、一から新しいことを学ぶことは大きな喜びです。ピアノはタッチで音色を多彩に変えますが、オルガンは組み合わせるパイプで音色を作っていく、凄く面白いことだと思いました。だからといって、タッチで音色が変わらないかというと、全くそうではなく、講師である
原田先生が弾かれるとパイプから澄みきった美しい音色が聴こえてきます。
講習は残り2回ですが、耳を澄まして励みたいと思います。
3月11日に蕨市にてチャリティーコンサートに出演いたします。俳優の市毛良枝さんとメゾソプラノの上島緑さんと共演させていただきます。とても貴重な機会に参加させていただけることがとてもありがたく思います。
季節の変わり目ですので、皆様どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
4月13日
今年は気がつくと桜が既に葉桜となっておりました。淡いピンク色が一面に景色を染め上げたと思ったら、今は緑の新緑が目にまぶしい信州です。先月、初めて蕨市に伺い俳優の市毛良枝さん、メゾソプラノの上島緑さんと共演させて頂きました。ピアノとは違い、朗読も歌も伝えたいことが、言葉を伴い直接に聴いている方々に伝わるものです。言葉が音や抑揚を伴い、生き物のように、躍動的に動き始めるような瞬間を感じ、同じ舞台で共演させていただけたことに、とても幸せを感じました。
今年、短篇演奏会は10篇を迎えます。2016年に始め、演奏会自体は45分間と短いですが、回を重ね振り返ったらいつか長篇になるようにとの思いで始めました。短篇演奏会は私の演奏活動の中での核となっていくものだと思います。
10篇目の短篇演奏会は6月30日金曜日に行う運びとなりました。今回はシューベルトのソナタD959を演奏します。40分間という長大なソナタですが、新たな始まりとなれるような演奏会にしたいと思います。
こちらのホームページからも予約を承っております。演奏会はコロナ感染症対策が緩和されましたが、引き続き会場内ではマスク着用のご協力をいただいたうえでの開催といたします。御協力をどうぞよろしくお願いします。
最近、翁堂さんのナぺという四角い形のケーキを贔屓しています。生地はふわふわで、その間にフルーツ、そして生クリームのようですが、重たくないさっぱりとしたクリームがたっぷりと挟まっています。一つが大きいのですが、クリームが爽やかなのであっという間にいただいてしまいます。残念なことに、いつもあるわけではなくて、偶然出会えたら嬉しいというケーキです。
皆様におかれましては良い新緑の季節をお迎え下さい。
7月21日
前回の投稿から、かなり空けてしまいましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか。
信州が避暑地と呼ばれていたのは今は昔で、日差しが痛いくらい強く、あまりの暑さに外に出ることも憚れるような信州です。
5月末に学生を対象にした発表会を今年も行いました。舞台袖からはいつも祈るように演奏を見守っているのですが、不安そうに舞台袖にいた生徒さんたちが、演奏が終わりほっとした表情で舞台から帰ってくる姿を見ると良かったなと思います。
舞台上で出来たことも、出来なかったことも、練習を積み重ねていけばすべてが力になると思っています。
学生の生徒さんの一人一人の人生の中で、その生徒さんの成長をピアノと共に見守れることが大きな喜びだと思います。
12月には昨年も行った大人の方を対象にした弾き合会もあるので、其方も大変楽しみにしています。
6月末には短篇演奏会の第10篇が無事終演いたしました。当日は急な雨で足元が悪い中、温かなお客様に見守られながらシューベルトを演奏することが出来たことはとても幸せに思いました。この作品は、演奏しているとシューベルトの人生を追うような気持ちがしてきます。これからも弾き続けていきたい作品の一つです。アンコールはアルベニスのタンゴを演奏しました。
短篇演奏会はこれからも一篇一篇を大切に、新たな章を作っていけるように頑張りたいと思います。
松本近辺で採れる美味しいものに、スイカがあるのですが今年も早速いただきました。ごんちゃんスイカというのですが、とても爽やかな甘味で、夏の訪れを嬉しく思えるものの一つです。私はどうしても夏が得意ではないのですが、夏しか食べられないものを食べながら、この季節を楽しく過ごせればと思います。
皆様におかれましては、熱中症に気を付けていただき、どうぞ良い夏をお迎えください。
10月20日
今年の夏は永遠に続くのではないかと思うほど猛暑でした。皆様、ご無沙汰をしてしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。
信州は木の葉が落ちはじめ、夕日が早く沈むようになり、秋と冬がとても好きな私は一年で一番嬉しい季節となります。
寒い季節の柿で思い出すことは、美ヶ原温泉のとある旅館のことです。演奏会後は骨休めの為に、温泉に行きます。
美ヶ原温泉は大好きな温泉地です。華やかな感じというよりは、品格のある小旅館が点在しています。その旅館も豪華な食材を使ったものではなく、その地で採れる旬のものの美味しさを全て知り尽くしたような料理の数々でいつももてなして下さいました。
その中の料理に大きな柿を丸々一つ使い、中をくりぬき器にし、酢のものがその中に入っている逸品が私は大好きでした。
一口食べると甘くとろとろの柿と酢のもの美味しさが口いっぱいに広がり、食べてしまうことがもったいないほどでした。
部屋は隅々までがピカピカに磨き上げられていて、大切に磨かれた椅子やしつらえが、その場にいると書けないくせに文豪になったような気持になりました。
温泉は貸し切りで、源泉かけ流しのお湯が滾々と沸いている。そんな旅館でした。
もうその宿は閉めてしまったのですが、秋や冬が来るたびにこれからもずっと想い出す旅館です。
次回の演奏会は来年1月を予定しております。小品を集めたものにしようと考えております。
また、詳しい日にちが決まりましたらお知らせいたします。12月には大人の生徒さんの発表会があり、とても楽しみにしています。
寒い季節となりますが、皆様どうぞ温かくお過ごしください。
12月29日
冬至を過ぎ、17時に見上げた空が以前より明るい気がしました。まだまだ冬本番ですが、気づかないところで少しずつ季節が変わっていることを感じます。
過日、大人の生徒さんの弾き合会を行いました。ピアノという楽器の面白いところは、同じ楽器でも弾く人によって音色が変わるところです。様々な人生を歩みながら、日々ピアノと真剣に向かい合う姿に私も頑張らないとな、といつも励みをいただきます。
今年も附属松本中学校へ伺いました。今年はピアノを教えている生徒さんたちが中学三年生で学校で会うという、とても嬉しい経験をしました。小学生だった子たちが目を見張るほど大きく成長し、若木の成長を見るような清々しい気持ちです。
ピアノを通して、音楽の奥深さや難しさ、厳しさ、それと共に喜びや、楽しさを伝えられたらと思います。
来年の1月に短篇演奏会を行います。今回は、小品を中心にプログラムを組みました。
新年早々ですが、お時間宜しければ是非お越しください。
今年も残り少なくなりました。マイペースに更新しているホームページですが、御覧下さり誠にありがとうございました。
皆様にとりましては、良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。