AYA OHTSUTA
お知らせ 2024
ピアニスト大蔦あやのホームページにようこそ。
ドイツでの音楽留学を終了し、日本にて音楽活動を始めるにあたり、ホームページを開設することにしました。演奏会やレッスンのことなどを自分なりのペースで発信していければと思います。
マイペースな更新になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
2024年 2月1日
今年は暖冬のはずですが、まだまだ寒い日が続きます。
過月は短篇演奏会を行うことが出来ました。凍てつく寒さの中、足を運んでくださった皆様、誠にありがとうございます。
今回は、ピアノの音色の多彩さをテーマにプログラムを組みました。小さな音色の中での多彩さを磨いていくこと、それはとても大切に思います。内向きなプログラムだと思いますが、静寂の中演奏をすることが出来ました。
アンコールはドビュッシーの亜麻色の髪の乙女を演奏しました。
毎日を生活することが出来て、ピアノを練習することが出来て、演奏を聴いて頂けて、レッスンをすることが出来て、それは当たり前ではないこと。そのことを心にしっかりと留めながら、ピアノに向かいたいと思います。
寒さが続きますが、どうぞご自愛ください。
2024年 5月5日
新緑の美しい5月となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は3月の終わりに用事があり東京へ行ってきました。東京はあまり行ったことがないのですが、上野の国立博物館や、本郷の出版社がある通りの雰囲気が好きです。日本に伝わる昔のものが好きなので、東京に行く際は、用事のある場所周辺に美術館か、博物館、植物園がないか、そして一番の目的である美味しい食べ物屋さんはないかを調べます。今回は青山にある根津美術館へ行ってきました。広い庭園があり、魅惑の朝鮮陶磁という企画展が行われていました。陶磁については何も知識がなかったのですが、青磁という焼き物の色がとても綺麗で、古い時代からあるものなのに色味が変わらず美しいことに感動しました。壊れ物が時を重ねたからこその美しさもあったのかもしれません。美術館の静かな雰囲気が曇りがかった天気と共にとても心地よかったです。
青山は初めて行ったのですが、カフェにテラス席が多かったりと少し外国のような雰囲気の街だと思いました。お土産に買ったサニーヒルズのパイナップルケーキがとても美味しかったです。パイナップルのジャムがバターをたくさん使ったサクサクのクッキー生地の中にたっぷりと入っているのですが、パイナップルのおいしさがジャムにすることでより濃い甘みに変わっていました。
さて、6月9日に雨の短篇演奏会 第12篇を行う運びとなりました。プログラムに少し水がテーマに組み込まれていることから時期的にも雨としました。今回は初めて日曜日の午後に開催となります。
ご都合よろしければ聴いていただけますと幸いです。
まだまだ夏は来ないと思っているのですが、暑い日が増えてきました。
美しい5月の時期ですが、天候も安定しない日がありますので、皆様どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
2024年 7月7日
梅雨と夏が同時に来ているよな気候ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
6月初頭に短篇演奏会が無事に終演いたしました。日曜日に行うことは初めてでしたが、休日にもかかわらず多くのお客様がご来場くださり、とても嬉しく思いました。今回のテーマは水でしたが、リストの多面性についてもお伝えできればと思いエステ荘を取り上げました。華やかなピアニストとして語られることの多い、リストの別の一面を知るたびに、何事も知り過ぎることはないなぁと思います。これからもリストは折に触れて取り上げていきたいと思います。
6月末に学生を対象にした発表会を行いました。舞台袖から生徒さんを見守りつつ、いつも思うことは、一人で舞台に立って演奏することの大変さです。緊張をしますし、それでも逃げずに向かう姿勢は、見ていてこちらも初心にかえる思いです。
誰もが1音を弾くことから始めて、そこから少しずつ音を増やしていき、何百、何千、何万の音を奏でていく。
それは途方もないことですが、ピアノを弾くことは、きっと途方もないことを知りつつも、一つ一つの音を磨き、積み重ねていくことなのだと思います。
弾けたこと、弾けなかったこと、いろいろな思いを抱えながらも、綻んだ表情で花束を手にしている生徒さんを見て、今年も無事に終演できて良かったと思います。
日本はめぐる四季が美しく、大好きな国ですが、夏だけは涼しいドイツに行きたくなります。
サマータイムのドイツは21時過ぎでも明るく、しかしそれが昼のような明るさではなく薄明るい、透明な明るさでした。
昼でも夜でもない、夏のドイツの夜はいつまでも外にいたくなります。白みかかった街中は、時間がぼやけるような少し不思議な美しい光景だったことを今でも覚えています。1ユーロほどで買えたアイスクリームを懐かしく思います。
一昨年は胡麻だれで、昨年はすいか、今年は何を食べて夏を乗り切ろうかと考えています。
皆様におかれましても、熱中症に気を付けていただき、どうぞ良い夏をお迎えください。
2024年 9月7日
気が付けば蝉の鳴き声が虫の音色に変わりました。連日暑い日々が続きましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
私は暑い夏がどうしても苦手なのですが、練習中に外を見ると、皆さん暑いながらも日傘を差したり、携帯扇風機を持ったり、暑いのに楽しそうにされていて夏を楽しめるって素敵だなぁと思いました。
私も少しだけ夏らしいことをと思い、姉と姪と一緒に松本市立博物館と、時計博物館をはしごして訪れました。
時計博物館では、沢山の時計が一斉に60のテンポを刻んでいて、だんだん眠くなりながらもいろいろな時計が見れて楽しかったです。
さて、今年の11月8日に松本市音楽文化ホール 小ホールにて演奏会を行う運びとなりました。今回の大きなテーマは変奏曲です。いつか学びたい、演奏をしてみたいと思っていたブラームスのヘンデルの変奏曲を中心にプログラムを組みました。
一つのテーマから多彩に変化させていく美しさが変奏曲にはあると思います。そして、多彩ながらも曲全体に統一感があるところに、魅力があります。もしご都合よろしければ、聴いていただけますと嬉しく思います。
こちらのお問い合わせフォームからもチケットの予約を承っております。お気軽にお問い合わせをください。
これからは日も短くなり、少しずつ涼しくなり、一年で一番好きな秋から冬の季節です。
皆様におかれましても、残暑がまだ続きますが、実りの秋をお迎えください。
2024年 12月8日
昨日、松本は初雪が降り今年も残すところ一か月を切りました。寒い季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
雪が降ると、もう外に出て雪で遊ぶこともしませんが、少しわくわくした気持ちになります。小学生のころ、発表会で弾いたスノーマンや、ホワイトクリスマス、冬の発表会で行ったプレゼント交換や、発表会後の皆で食べた美味しいご馳走を思い出します。先生の教室のもみの木のきらきらも色鮮やかに記憶に残っています。
11月の演奏会は、寒い中でしたがお越しくださり、変奏曲ばかりを集めたプログラムを聴いてくださった皆様、ありがとうございました。ヘンデルの変奏曲は、何度も挑戦しようと思い続けた作品で、私の手の先を超えたような作品でした。
弾きたい気持ちと、作品のあまりもの果てしなさにクラクラしながらも舞台に乗せられたこと、本当に嬉しく思いました。
きっとブラームスはこれからも何度もその果てしなさを思いながらも弾いていくと思います。
アンコールは、ショパンのノクターン Op.9 Nr.2を弾きました。エキエル版のショパンが弟子の楽譜に残した私的な変奏を一部組み込みました。この作品は中学生のころからずっと大好きで、これからも大切な作品です。
演奏会でお話をしたのですが、この11月でドイツから帰国して10年が経ちました。生きていく国を変えることが、これほど大きなことなのかは、日本に帰国して何度も思いました。ですが、日々レッスンに通ってくださる生徒さん、演奏を聴いてくださるお客様、ドイツに残る道を選んでいたらきっと出会うこともない方々と多く出会うことができました。その方々を思うと、日本に帰ってきて本当に良かったと思います。これからも、人との出会いを大切にしながら音楽を勉強していこうと思います。
今は、来年以降のプログラムを考える一番幸せな時です。どこに行こうかはもう決めています。もしよろしければ、聴いていただけると幸いです。
今年はまだシュトーレンを食べていないので、ハルさんの美味しいシュトーレンを近いうちに買いに行こうと思います。ハルさんは、酵母のパン屋さんでドイツで食べていたようなパンが置いてあります。シナモンロールもおすすめです。
皆様におかれましては寒さが厳しくなりますが、温かくお過ごしください。